URLのWWWあり・なし、どっちがいい?大手サイトの事例をもとに解説!

URLのWWWあり・なし、どっちがいいの?

ホームページのURLを決める時、「www」があったほうがいいのかないほうがいいのか、迷うことはないでしょうか?
何が違うの?
SEO的にどっちがいい?
など疑問も多いと思いますので「www」のあり・なしの違いやどちらがよいのかについて解説したいと思います。

wwwあり・なし、どちらで運用しても問題ない

結論からいうと、どちらでもいいです。

「www」のあり・なしに大きな違いはなく、どちらがよいといった明確な基準はありません。
しいてあげるなら「www」なしのURLのほうが短くてスッキリしている、覚えやすい、直接URLを入力する際に入力しやすい、などのメリットが考えられます。

では実際にどのように使われているのか、他社例をみてみましょう。

他社は「WWW」あり・なしってどうやって判断している?

例えば株式会社リクルートの場合

コーポレートサイト
https://www.recruit.co.jp/

関連会社
https://www.recruit-ms.co.jp/
https://www.r-staffing.co.jp/

リクルート社のサービスサイト
https://suumo.jp/
https://www.carsensor.net/
https://www.jalan.net/
https://www.hotpepper.jp/
https://zexy.net/
https://beauty.hotpepper.jp/
https://townwork.net/
https://studysapuri.jp/
https://airregi.jp/

上記をみてみると、企業の公式サイト(コーポレートサイト)は「www」ありで、コンシューマー(一般消費者)向けのサービスサイトでは、「www」あり・なし、両方があるようです。
リクルート社の沿革ページでサービスサイトがリリースされた時期を見てみると、比較的古い時代にリリースされた「スーモ」「カーセンサー」「じゃらん」などは「www」あり、比較的新しくリリースされたサービスは「www」なしの傾向がありそうです。
ただ、「ゼクシィ」のリリースは「HOT Pepper」よりも前のため、必ずしもその流れに当てはまっているわけではないのですが、あくまでもサービスのリリースであり、サービスサイトのリリース時期ではないのでそのあたりはちょっと不明です。

とはいえ全体的にみると、コーポレートサイトは「www」あり、コンシューマー向けサイトは「www」なしの傾向にあるように思います。

一方飲食店を運営する株式会社 ゼンショーホールディングスでは、

コーポレートサイト
https://www.zensho.co.jp/jp/

サービスサイト
https://www.hama-sushi.co.jp/
https://www.jolly-pasta.co.jp/
https://www.sukiya.jp/
https://www.lotteria.jp/
https://www.nakau.co.jp/jp/index.html

といったように、コーポレートサイトもコンシューマー向けのサービスサイトも「www」ありでした。

大手のコーポレートサイトは「www」ありの傾向

業種別に大手企業のサイトも見てみましたが、多くのコーポレートサイトが「www」ありの傾向にありました。

銀行系
https://www.bk.mufg.jp/index.html
https://www.mizuhobank.co.jp/index.html
https://www.smbc.co.jp/

通信系
https://www.docomo.ne.jp/
https://www.softbank.jp/
https://www.au.com/

商社系
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/
https://www.mitsui.com/jp/ja/
https://www.itochu.co.jp/ja/
https://www.marubeni.com/jp/
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp

食品系
https://www.jti.co.jp/
https://www.kirinholdings.com/jp/
https://www.asahigroup-holdings.com/
https://www.nipponham.co.jp/
https://www.ajinomoto.co.jp/

「www」なしの大手コーポレートサイトもある

一方、名前を聞いたことのある大手企業のコーポレートサイトでも「www」なしのケースもありました。

○キャノン https://canon.jp/
○ハウス食品 https://housefoods.jp/
○住友林業 https://sfc.jp/
○湖池屋 https://koikeya.co.jp/
○ディー・エヌ・エー https://dena.com/jp/
○サイボウズ https://cybozu.co.jp/
○ウェザーニュース https://weathernews.jp/

「www」あり・なし、どっちがSEOに強い?

「www」あり・なし、どっちがSEOに強い?

「www」は、ありでもなしでも、SEOへの影響はありません。

ただ、このあと詳しくご説明しますが、ある対策を行わないでいると、SEOで悪影響があり、検索順位が下がる要因にもなりかねませんので注意が必要です。

重要なのは、WWWのあり・なしを統一させること

ここまでご案内したように、WWWのあり・なしどちらにしても、SEOには影響はありません。
ただ、両方のページが存在してしまうのはよくありません。

この両方のページが存在するとは、どういう意味でしょうか?

本来ドメインは「www.aaa.com」なので、

「www.aaa.com/○○○.html」

が正しいURLなのですが、wwwなしの「aaa.com/○○○.html」でアクセスしても「aaa.com/○○○.html」のURLのままページが表示された状態のことです。

この場合、同じ内容の記事が「www.aaa.com/○○○.html」「aaa.com/○○○.html」の2つのサイトに存在するとGoogleに見なされます。そうなると、Googleはどちらか一方のドメインを検索結果に表示するようになるので、本来なら「www.aaa.com」のドメインで100%だった評価が「www.aaa.com」と「aaa.com」に評価が分散してしまいます。

せっかくの評価が分散すると、サイト全体の評価が下がり検索順位にも影響がでます。
ドメインパワーなどとも言われますが、ドメインとSEOの関係性については以下の記事でも詳しくご案内していますので是非ご覧ください。

関連記事「ドメインがSEOに与える影響って本当にあるの?

WWWのあり・なしを統一させる方法とは?

WWWのあり・なしを統一させるには、少々専門的な作業が必要になります。

301リダイレクトがポピュラーなやり方で「.htaccess」ファイルに記述しますが、「Apache」が使えるサーバーであること、「mod_Rewrite」が使えるサーバーであることなど、前提条件もあります。

ご不安な方は制作会社にご相談されるほうがよいでしょう。

レンタルサーバーによっては自動で設定してくれるところもあります。

WWWのあり・なしを途中で変えない

ここまで説明したように、wwwのあり・なしは、異なるURLとしてGoogleが認識します。

そのため、サイトの運用開始後に、WWWなしからありなどへ変更を行うと、ここまでGoogleが認識した旧URLはなくなってしまうことになります。

新しいURLをGoogleに認識させるには時間もかかり、これまでGoogleで積み上げた良い評価もゼロとなりますので、運用途中に安易に変更するのはやめましょう。

WWWなしだとアクセスできない?どちらでもアクセスできるようにする解決策はある?

【wwwあり】www aaa.comだとアクセスできる
【wwwなし】aaa.comだとアクセスできない

こんなケースがあるかもしれません。

先に述べたように、「www」のあるURLとなしのURLは別のドメインとして認識されることから、wwwありで設定しているホームページでは、wwwなしのURLは存在しないことになり、アクセスできないケースがあります。

これは、契約しているレンタルサーバーの仕様にもよります。
特になにもしなくても「www」ありなしどちらでもアクセスできるようになっている場合もあれば、設定が必要なサーバーもあります。

基本的には転送設定を行いますが、具体的な対策はサーバーにより異なります。
各サーバー会社のサポートにご相談するか、もし解決しないようであれば、私たち鶴岡製作所でもお調べして設定を代行することも可能ですのでご相談ください。

WWWなしでもアクセスできるようにする解決策のご相談はこちらから。

例外で「www」ありにしておくほうがよい場合もある

CDNを使う場合

CDNとは、コンテンツデリバリーネットワークの略で、キャッシュサーバーを使ってWebサイトの表示を高速化したり、負荷を軽減できるサービスのことです。(詳細は割愛します)

CDNを利用する場合は「www」ありのURLにしておいたほうがCDNの選択肢がひろがりますので覚えておくとよいでしょう。

まとめ

日本国内の現状を見ると、大手コーポレートサイトは「www」ありが多く、コンシューマー向けのサービスサイトはどちらのケースもあり、といった傾向が見られましたが、ここ10年ほどの弊社のお客様の傾向をみると「www」なしのお客様が多いようです。(コーポレート、サービスサイトどちらも)

「www」あり・なしについて、基本的には好みで決めて問題ない、というのが結論ですが、ドメインやサーバーのことなどは、普段接する機会が少なく、不安なことも多いと思いますので、取得する前に制作会社へ相談してみるとよいでしょう。

また、301リダイレクトについてよく分からないという方向けに、作業代行も行っております。
ホームページ制作のご相談ではなく、リダイレクトのみのご相談も承っておりますのでお気軽にご相談ください。

ご相談はこちらから。

鶴岡製作所

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