同じ記事を異なるドメインにアップする際の注意点

同じ記事を異なるドメインにもアップしたい

企業のオウンドメディアや副業などでブログを執筆される方も多いと思いますが、ネタ集め、文章設計、執筆etc……、やることがたくさんで時間がかかります。せっかくなので、一つのサイトだけでなく、もうひとつ運営している別のサイトにも同じ記事を掲載したい……そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?

重複コンテンツ掲載時の注意点

「ちょっと文言を変えれば別ドメインに同じ記事を掲載しても大丈夫ですか?」

このような質問をいただくことがあります。
Googleのガイドラインで明確に示されているわけではありませんので、どの程度異なれば「重複」なのか、判断は難しいところです。そのため、重複コンテンツであることを前提として複数ページで公開する場合は注意が必要です。

自分の記事でも同じ記事を別ページに掲載するのはNG?

重複コンテンツはGoogleのペナルティになる、という話しを聞いたことがある人も多いかもしれません。
でも、Aというサイトと、Bというサイトでは、流入するユーザー(あるいは流入元)が異なるため、どちらのサイトに訪れたユーザーにも記事を見てもらいたい、ということもあると思います。

そこで心配なのが、重複コンテンツはGoogleのペナルティになるのではないか?という点です。
他人の記事を複製するのはもちろんですが、自分が書いた記事でも複数ページに掲載するのはNGとされています。ではこの「NG」とはいったいどういうことでしょうか。

重複コンテンツはペナルティにはならない

Googleが正式に発表していますが、「悪意のない重複コンテンツ」は問題ない、としています。
ただし、Googleが重複コンテンツを発見した場合、ひとつのみを検索結果に残し、残りのページは検索結果に表示させないようにします。
これは、

ユーザーが検索結果で実質的に同じコンテンツを何度も見ることになり、利便性の低下につながる
Google公式「重複コンテンツの作成を避ける」から引用

ということをGoogleが考慮したものです。

推奨は「canonical」

重複コンテンツとなる場合、Googleは「canonical」の使用を推奨しています。
「noindex」の使用でも、任意のページをインデックスさせないことができますので、それも間違いではありません。では違いをみてみましょう。

※2023年、コンテンツの重複防止は「canonical」ではなく、インデックスのブロック「noindex」を推奨との発表がありました。

「noindex」と「canonical」の違い

「noindex(<meta name=”robots” content=”noindex”>)」の使用も間違いではないのですが、インデックスから削除されるということは、存在しないページ扱いとなってしまいます。そのため、「noindex」ページへアクセスはできるけれど、ページの評価はGoogleに完全に無視されます。
つまり、SEOを完全に無視してもよい場合は「noindex」でも問題ありません。
(リンクそのものがなくなるわけではなく、評価の引き継ぎなどがなくなります)

一方「canonical」であれば、URLの正規化という対処になるため、リンク評価も引き継がれます。特に理由がない場合はGoogle推奨の「canonical」を設定するのがよいでしょう。

また、英語の記事ですが「Handling legitimate cross-domain content duplication」でクロスドメインでも、「canonical」の使用は問題ない、と記載があります。同じ記事を、別サイト(異なるドメイン)にアップする際も使用が可能、ということですね。

任意のページをインデックスさせるために

以上のことから、

(悪意のない)重複コンテンツはペナルティにはならない

しかし、どのページがインデックスされるかはGoogle次第になるため、

インデックスさせたいページを決め、それ以外のページには「rel=”canonical”」

で対処するのがよい、と言えるでしょう。

WordPressデフォルトでは、記事ごとにcanonicalの設定はできない

ところで、ブログやオウンドメディアの情報発信にWordPressをお使いの方も多いと思いますが、WordPressのデフォルト状態では、任意のページにのみheadタグ内の要素(「rel=”canonical” 」)を追加する、ということができません。

WordPressで構築されたAとBというページに同じ記事が存在し、Aをインデックスさせる場合、Bのheadタグ内に下記のように設定が必要になりますが、任意のページに要素を追加するためには、独自にカスタムを行うか、プラグインのインストールなどが必要です。

<head>
(head要素)
<link rel=”canonical” href=”AのURL”>
</head>

プラグインのインストールには注意が必要

WordPressのプラグインは1から開発するより便利で安易にインストールしがちですが、リスクも伴います。

・WordPress本体や他プラグインなどとの互換性
・表示速度への影響
・メンテナンス(バージョン管理)対応

など、詳しくは別の記事でもご紹介しますが、プラグインのインストールには事前に十分な検証が必要です。特に、WordPressを知り始めたばかりの頃、便利さを理由にリスクを考慮せず、次々にプラグインをインストールしてしまう傾向があります。

もちろん、開発するより低コスト、かつ安全なプラグインもありますので、事前に調査したうえ、プラグインのインストールを行うことをお勧めします。

プラグインのインストールがご不安な方は調査代行も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

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鶴岡製作所

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