発注先のデザイナーが音信不通に……

発注先のデザイナーが、音信不通に……、これってよくあること?

コストを抑えるため、フリーランスのデザイナーさんに依頼していたら、途中で音信不通になってしまった……これはよくあることなのでしょうか?

外注のデザイナーが音信不通になった原因とは?

まだ納品完了になっていないのに、ある日突然、フリーランスのデザイナーさんと連絡が取れなくなってしまった……
10年以上ディレクターとして現場で進行を務めてきた私も、昔、似たような経験をして、人間不信になりそうなショックを受けました。

理由はともあれ、何も告げることなく消えてしまうなんて、社会人としての常識を疑う、というのが一般的な考えだと思いますし、やってはいけないこと、だと今でも思います。
けれども、デザイナーさんが音信不通になった理由は、100%デザイナーさんだけが原因で起きたことなのでしょうか?

音信不通の原因、それは、発注側の進行にある

今になって分かることですが、実は音信不通(あるいはフェードアウト、もう発注しないでほしいオーラを出してくる……など)の多くは発注側に原因があることのほうが多い、と私は考えます。

もちろん、進行中に音信不通になるなど問題外です。ただ、少なからず、ディレクション側のコントロールで、トラブルを未然に防げた可能性があったかもしれない、と思うのです。

知らない人の「人となり」を知る方法

コスト削減や外部リソース確保のため、フリーランスのデザイナーやエンジニアに仕事を依頼するのは日常茶飯事です。一度も会うことなく、電話で声を聞くことすらなく、受発注が成立することも珍しくありません。実績は判断材料の一つですが、本当にその方の実績かどうか、正直わかりません。初めての発注はいわば「賭け」のようなものです。

それでも人材確保の為に、パートナーは増やす必要があり、発注前、できる限り初めの段階で、その方の「人となり」を知っておきたいものです。

例えば、NDA締結前に、やりとりから垣間見えるビジネスマナー、メールの文章など、ちょっとしたことでその人を知ることも可能です。実績はもちろん大事ですが、その方がどんな人なのかを知ることも非常に重要です。

今ではオンラインでの面談も有効な手段のひとつだと思います。

テスト発注を行う

新しい外注さんとのやりとりは、信頼関係ができ上がるまでに時間がかかります。万が一のトラブルを前提に、初めのうちは極力低リスクで発注を行う必要もあるでしょう。

・自社サイトの1ページを作成してもらう
・納期に余裕のある案件を依頼し、万が一の時の人材を確保しておく
・バナーだけ、アイキャッチだけなど、パーツのみで依頼する

など、試用期間とも言えるテスト発注を繰り返し、少しずつお互いに信頼できるようになっていくことも重要だと思います。

とはいえ、どんなに信頼関係ができあがっても、外部パートナーである以上、万が一その人が(故意にではなくとも)対応できなくなった時のことも、やはり考えておくべきです。
絶対に外注さんでなければできないこと、外注さんしか理解不能なこと、などは、そもそもその仕事を受注してよいかを検討すべきでしょう。

もう二度と発注したくないと思った経験

音信不通ではありませんが、もう二度と発注したくない、と思った経験がこれまで何度かあります。当時は外注さんの言動が理解出来ませんでしたが、今省みると、ディレクターであった私次第でトラブルは防げたはずでした。

(1)会ったこともないフリーランスとのやりとり

とにかく急ぎの納期で、見ず知らずのフリーランスのコーダーさんに依頼をしたら、着手当日になって、「手を怪我して受けられない」と言われた。

→その当時務めていた会社の都合により、コスト削減のため安いフリーランスを探し発注した。そもそも急ぎの仕事をどこの誰かも分からないフリーランスに頼んだ私が悪かった。

(2)地方在住の知らないフリーランスとのやりとり

表面的にはうまくコミュニケーションもとれているようにみえたが、納期の時間になっても連絡がなく、しばらく経ってから、出張先で忙しくて連絡できなかったと言われた。納品されたものの、望み通りの成果物とはほど遠く、結局、社内のデザイナーに2日徹夜で対応してもらった。

→プロジェクト開始当初、うまくいっていると思っていたコミュニケーションは、ただフレンドリーにやりとりをしていただけで、むしろ初めてのフリーランスに対してはもっとビジネスライクに対応すべきだった。

(3)数年間やりとりしていた個人事業主とのやりとり

ある案件で、出来ると言われたのに、いざ発注したら、対応できないと断られた。結局対応してくれたが、それ以降なんとなくフェードアウトしていった。

→その時は、外注さんの言動しか見えていませんでしたが、そのデザイナーにそう言わせた原因は、その案件に問題があったのではなく、それまでの私の進行に問題があったと思わざるを得ません。
毎回低コストでの依頼、毎回膨大な修正依頼、毎回急ぎの依頼……はたして私は相手の立場にたった言動ができていたでしょうか?
相手の力量に問題もあったかもしれません。けれども、もしそうであるならば、それを理解した上で、その人に出せる案件を発注するべきであったし、相手に成長して欲しいのであれば、外部パートナーをマネージメントできるよう、まずは自分自身が成長していくべきだったと思います。

「一緒に仕事をしたくない」と思われたのは発注側の私だった

中には私の「人を見る目のなさ」で、苦い経験となったこともありますが、土日や夜中まで一生懸命対応してくれたのに、私のつたないディレクションが原因で、もう一緒に仕事をしたくない、と思わせてしまった外注さんたち。
本当に申し訳ない思いでいっぱいですが、パートナーさんとのコミュニケーションについて、多くのことを学ばせてもらいました。

悲しい結末を迎える関係はお互いにいいことがありません。トラブルを避けるため、であることはもちろんですが、せっかく同じ夢を目指して進んだ同業者の方と、よいビジネスパートナーになれるよう、日々自身の言動を省みて精進していきたいと思います。

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