まずはじめに基本的なレンタルサーバーのしくみについて理解していきましょう。
冒頭でも触れましたが月額数千円で借りることのできるサーバーのほとんどは共用といって1つのサーバーとネット回線を数人から数十人の契約者で共用(※1)しています。
ただでさえ大人数で共用しているサーバーですがマルチドメイン機能で複数のドメインを収容すると、自分のスペースを更にいくつもの異なるドメインのWebサイトで共用することになるので、表示までにかかる時間が長くかかるようになったり(※2)、共用している中のいずれかでトラブルが生じると別のWebサイトに悪影響が生じるということも起きてしまいます。
またマルチドメイン機能では1つの「主ドメイン」とそれ以外の「副ドメイン」という仕様(※3)があり、主ドメインはサービスの内容をすべて利用できるが、副ドメインだと制限があり一部のサービスしか利用できないことがあります。
レンタルサーバーのマルチドメインで公開するWebサイトは、他の契約者との共用でただでさえ遅くなりがちな表示スピードがさらに低下してしまうのと、契約時に確認したサービス内容が受けられるのは1つのドメインだけで、それ以外のドメインではサービスがすべて受けられないということはあまり知られていない事実だったりします。