ホームページ(Homepage)は、本来「ウェブサイトのトップページ」を指す言葉です。ウェブサイトに訪れた際、最初に表示されるメインとなるページのことを意味します。
ナビゲーションメニューでトップページを「HOME」と記載されているのを見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- コラム
- 2025.1.24
ホームページとウェブサイトの違いとは?
「ホームページ」と「ウェブサイト」という言葉は、日常的によく使用されていますが、実際はこの2つの用語に明確な違いがあります。
本記事では、それぞれの特徴と相違点について詳しく解説します。
ホームページとは
ウェブサイトとは
ウェブサイト(Website)は、複数のウェブページの集合体を指します。
ホームページがトップページのみを指すのに対し、ウェブサイトは全体のことを指す、という点が大きな違いです。
日本における特殊な使われ方
しかしながら、日本では「ホームページ」という言葉が本来の意味とは異なる使われ方をしています。
ウェブサイト全体を指して「ホームページ」と呼ぶことが一般的になっており、ウェブサイト制作のことを「ホームページ制作」と表現することが多いです。
「ホームページを見る」という表現は、本来は「ウェブサイトのトップページを見る」という意味なのですが、現在では多くの場面でトップページだけでなく他ページも含めた全体を閲覧することを指して使用されています。
なぜ日本では「ホームページ」が一般化したのでしょうか
1990年代後半のインターネット普及期、つまりインターネット黎明期の影響があると考えられています。
- 当時は実質的に1ページのみで構成されているウェブサイトが多かった
- 当時人気だったブラウザ「Netscape Navigator」では「Home」ボタンが設置されていた
- さらにその後人気となった、Internet explorer(インターネットエクスプローラー)※でも「ホーム」という表現が使用されていた
これらの影響で「ホーム」という言葉が一般ユーザーに定着し、テレビや雑誌で「ホームページ」という言葉が頻繁に使用されるようになったようです。結果として、メディアを通じて「ウェブサイト」という言葉より「ホームページ」の方が親しみやすく感じられ、浸透が進んだのでしょう。
※インターネットエクスプローラーとはマイクロソフト社が開発・提供していたWebブラウザです。1995年から2022年まで、約27年間にわたって提供されていました。「ホームページ」という言葉以外にも、「お気に入り」などの用語の定着させたと考えられ、日本独自のWeb文化の形成に影響しました。
現在マイクロソフト社は「Microsoft Edge(エッジ)」というWebブラウザを提供しています。
現代においては「ホームページ」は「ウェブサイト」と同じ意味で使われている
ホームページとウェブサイトは、本来異なる意味を持つ用語です。しかしながら、日本では独自の発展を遂げ、両者がほぼ同じ意味で使用されることが多くなっています。
サイト全体を指す場合、Web業界のビジネスシーンでは「ウェブサイト」という言葉が今でも使われていますが、テレビやネットなど各種メディアでは「ホームページ」という言葉が多く使われています。
ホームページを略して「ホムペ」や「HP」などと言われることもありますね。
もはや「ホームページ」という言い回しを使うほうがより親しみやすく、分かりやすい表現になっているのでしょう。
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